金融系SEの暮し生活力&仕事力up術
« プロジェクトマネージャとアプリケーションエンジニアの違いは? ← → アプリ論文下書きWebアプリケーションの導入編 »


アプリ論文下書きパッケージソフトの導入編


★アプリ論文下書きパッケージソフトの導入編--------------♪

設問タイトル【パッケージソフトの導入について述べよ】

<設問ア システム開発案件等の概要>

●ア−1 システムの概要
私は大手SIの公共事業部に所属するアプリケーショ
ンエンジニアである。今回人口30万人のA市の市役所
の保険年金課の医療費助成システムを担当することに
なった。

医療費助成とは市民の申請を受付、審査を行い各種医
療費助成受給券を交付するシステムである。
サブシステムは
・受付
・審査
・交付
・年次更新
がある。

A市では1年後の大規模法律改訂に会わせて、今まで
保守作業に工数がかかっていた旧ホストシステムから
新システムに移行することにした。

●ア−2 ユーザの特徴
医療費助成制度は頻繁に法律改正が行われる為、シス
テムの改修・保守が用意であることが重要である。

入力担当者への教育期間や本番稼働テストに時間をか
たいことを考えると実際の開発にかけることが出来る
時間は短い。このため、他市への導入実績がある当社
の医療費助成パッケージソフトを使ってシステムを再
構築することにした。

だたし、パッケージ導入には以下の点を考慮してカス
タマイズが必要である。
1.医療費助成制度は市によって審査項目が異なる点
2.今まで導入した年より人口が多い点
3.基本の住民情報は継続稼働するホストから取得す
  る点
4.A市独自の統計帳票がある点
以上の点をふまえて開発を行った。

<設問イ 設問タイトルに関する活動内容と工夫点>

●イ−1 活動内容
A市用のパッケージカスタマイズは以下の通りである。

1.医療費助成制度は市によって審査項目が異なる点
A市特有の審査項目がある為、パッケージの画面に審
査項目を追加して対応する。パッケージの予備項目領
域を使用して開発を行う為、追加カスタマイズの修正
量は少なく開発することが出来る。

2.今まで導入した年より人口が多い点
当パッケージは人口10万人の市で導入実績があるが、
A市の人口は30万人である。このため処理の効率化を
考える必要がある。

・一括処理量が多い年次更新への対応
年次更新時には受給者に更新申請書を発送し、必要事
項を記入後、市役所に返送してもらい再審査を行って
いる。その際ピーク時には1日200件の処理を行わなく
てはならない。パッケージには住民番号を手入力して
審査を行うシステムがあるが、入力担当者職員の負担
が重くなる。そこで更新申請書にバーコードを印字し、
返送されてきた更新申請書のバーコードをバーコード
リーダで読み取り一括処理を行える機能を追加した。

・入力担当者が多いことへの対応
パッケージをインストールする方法は、今まで入力端
末1つづつにパッケージをインストールしてきた。し
かしA市では他市に比べ入力端末数が多く、市役所の
出張所でも入力端末を使用するためこの方法では今後
頻繁に発生するであろう保守開発の管理の際も非効率
である。
そこで市のサーバにパッケージをインストールし、イ
ントラネット環境のWEB画面を表示して運用出来るよう
にした。

3.基本の住民情報は継続稼働するホストから取得す
  る点
ホストとパッケージ間では氏名・住所情報の文字コー
ドが異なるため、データ受け渡し時に文字変換する必
要がある。文字コード変換サブルーチンを追加作成し
て対応する。

4.A市独自の統計帳票がある点
帳票はパッケージソフトを使わず、A市現行のフォー
マットを使用する事にした。
パッケージからDBに登録したデータを抽出して表計算
ソフトのマクロ機能を使ったアプリケーションを作成
して対応することにした。

●イ−2 工夫点
・開発スケジュール
開発期間が短いため、メインの処理である受付・審査・
交付処理の開発を最優先し、本番稼働次期がリリース
次期より半年ずれる年次更新は開発スケジュールを後
にずらすことにした。

・テスト工程
単体テストの時点から顧客に実際の業務に対応したテ
ストパターンを準備してもらい、テストの漏れを未然
に防ぐようにした。
本番全件データを使い、現状業務に対応したサイクル
テストを行った。この際、顧客の入力担当者に実際の
業務通りに新システムを打鍵してもらい、稼働後の教
育も兼ねることにした。

<設問ウ 設問イの活動の評価と今後の改善点>
●ウ−1 活動の評価
・顧客からの評価
本番全件テストでテストと教育を兼ねて行ったため、
本稼働後も順調に業務を行う事が出来ていると好評で
ある。

・本人評価
パッケージの対応人口を増やす開発を行ったので、今
後当パッケージを導入する先を増やすことが出来たと
考えている。

●ウ−2 今後の改善点
開発期間は前回の開発経験を見越して、前回1年だっ
た期間を半年に短縮して導入するように開発スケジュ
ールを立てたが、
・要件定義に時間がかかった点
・パッケージに詳しいメンバーが少なかった点
・パッケージの設計書がなかった点
が問題となりスケジュール遅れを発生させてしまった。
今回A市用のカスタマイズを行う為に手順書・設計書
を新たに作ったので、今後他の市に導入する際は開発
効率が上がると考えている。



♪-------------------------------------------
メルマガにはオマケもついてます♪
兼業主婦SEの生活&仕事力up術
(マガジンID:0000149047)
バックナンバー
メールマガジン登録
メールアドレス:
Powered by まぐまぐ

この記事へのコメント

コメント

サイン・インを確認しました、 さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?


金融系SEの暮し生活力&仕事力up術
« プロジェクトマネージャとアプリケーションエンジニアの違いは? ← → アプリ論文下書きWebアプリケーションの導入編 »